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2016-07-11

ソウル紀行 Vol.5

5
ソウル滞在最後の日。飛行機は夕方だったが、10時の飛行場行きのバスに乗り込んだ。バスはなかなか快適だった。座席は広くリクライニングもある。タクシーよりずっと心地いい。また雨が降り出していた。高層マンションが途切れて海が見えてくると空港に着いた。
空港のレストラン街を徘徊して、昼食の場所を決めた。その土地に来たらその土地のものを、と思っている私は、辛いものが苦手なのにまた韓国料理の店に入った。納豆汁と魚の定食。納豆汁と言っても辛かった。キムチも辛い。咳き込み、涙を流しながら、昼食を終えた。辛くなければきっと美味しいだろうな。今度作ってみよう。出国検査を終えてどこの国でもない宙ぶらりんな場所の免税店街の上の階に上がって休んだ。様々な国籍の人たちがいる。子供の叫び声が聞こえる。その声を聞いていると、家でマーマーと私を呼んでいるだろう猫のことを思い出した。待っててね、もう直ぐ帰るから。涙を流しながら飛びつき擦り寄り離れないだろうハッピーにも、何かお土産を買って行きたいけれど、何もかも辛くてあの子には無理だろうな。そう思ってキョロキョロしていると漢方薬の店があった。漢方薬入りの生理用品も売っている。やっぱりホジュンの国なのだな。韓国の人同士が頭を下げて挨拶しているのが見える。やはりどこか日本に似ている、そう思った。
おしまい。

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