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2018-04-13

オペラ歌手 ソプラノ 飯田みち代 ハンガリーへの旅 続編 <2017年10月> 

オペラ歌手 飯田みち代ジャーナル 

~世界のどこかで~

音楽の記憶 ~2017 年ハンガリー編~

 

Michiyo’s Journal

ハンガリーへの旅

 

 

ハンガリー、ソルノク市での千住明個展、「万葉集」が終わった。
日本の誇る文化、日本人の美徳と教養の象徴、そして、日本の美意識の源を表したような万葉集に、千住明さんのテクニックを駆使しながらも耳に優しく感情に訴える美しい曲がついた作品に、井崎先生が息を吹き込んだ。
ソルノクのオーケストラはそれ自体が日本の言葉と情緒を解し、一つの意志を持っているかのように、自由自在に歌に寄り添い、あるいは心や状況を歌い、会場は時を超えて、国を超えて、人を想う心、国を想う心に満たされたような気がした。ハンガリーの独立記念日とこの演奏会が重なったのは偶然なのだろうか?
日本の国際交流基金からの助成を受け、多くの人たちの援助を受けながら実現した企画。
ソルノク市立交響楽団の定期演奏会として異例の試みだったのだと想うが、演奏後拍手は鳴り止まなかった。
大使館からも大使達が駆けつけてくださって、国際交流としてもっと大きくして行きたい、と、大使の書記官が目を輝かせてくださった。
いろんな制約がある中で、少しでも日本の美をわかってほしいと、睡眠を削って着物風の衣装を縫ってくれた母が、現場を見れなくて残念だった。きっと誇りに思ったろうに。衣装の効果は抜群だったと想うのだけれど。
それにしても、ハンガリーの人たちの芸術への敬意と、謙虚にひたすらに音楽を追求し続けるプレイヤー達、
その尊敬を集める井崎先生に、静かな感動を覚えた。このオーケストラが、短期間でSクラスに駆け上がったというのが納得できる気がした。
終わった後千住さんは言った。
僕の代わりに歌ってくれてありがとう、ああ歌いたかったんだ、と。

オペラ歌手 飯田みち代

 

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