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2016-06-10

イスラエル紀行 vol.13

リハーサル後に簡単な夕食をとり、私たちは自室に辞した。寝ようとすると、生徒たちがハマグリを食べに行く話題で、メッセンジャーで盛り上がっていた。わたしもそれに参加してひとしきり騒いだ。こんなにはなれていても、リアルタイムでチャットが出来る。旅行記を読んでみんな想像を膨らませているようだった。書いたことより数倍いいのだ。友人達も一緒にワイワイとここに来れたらなあ!

わたしは幸せに眠りに落ちた。マスクのおかげで喉は乾燥しなかった。タケの繊維でできたマスクで優れた殺菌性と保湿性があるという。わたしにとってなりより良いのは、耳が痛くならないことだ。おかげで、飛行機の中もあちこち行くときも、ずっとマスクをつけた怪しい格好でいることができた。喉にとって乾燥は大敵なのだ!
こうしてイスラエル4日目が終わった。

翌日起きるとだいぶ喉は回復していた。いささか鼻声ではあるものの、話し声が戻ってきていた。朝食会場に降りていくと、西村さんがもう朝食をとっていた。わたしはまた、なんだか分からない、いろんな種類の白いペーストと、いろんな色のペーストを皿いっぱいに盛り合わせて西村さんの前に立った。
『いいですか?』と聞くと『どうぞ、寂しいですから』と、西村さん。一人あちこち演奏旅行に出かける方だと思うけれど、この人懐こい優しい感じはきっと世界中で愛されるんだろうなあと思った。

白いペーストはどうやらいろんな種類のチーズのように思えた。日本ではあまりチーズを食べないよう節制していた。日本人の腸には乳糖を分解する酵素が少なく、消化不良を起こしやすいと聞いていたからだった。スッポンでアナフィラキシーを起こしたわたしは、何に反応するかわかっただもんじゃないのだが、発作用の薬を持ってきているから心強かった。もしかしたら知らない動物のミルクから作ったチーズには反応を起こしてしまうかもしれない。でも、いざとなったらあれがあると思えると、とにかく挑戦したかった。

本田さんも加わり楽しく会話しながら皿いっぱいの料理を平らげ、自室に戻って薬を飲むとわたしは再び眠った。後数時間で治すぞと意気込んで。ベッドから見える海は美しい青緑色だった。食べてすぐ寝ると牛になると誰かが言ってたな。
イスラエル紀行13 イスラエル紀行13-1

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